■備えあれば…災害のために
災害時に持ち出す非常袋、用意していますか?買おうと思いつつ1日のばしにしている方、いざとなったら救援がくるからと何もしていない方といろいろですが、大災害を経験した多くの人が「非常袋の必要性」を感じたといいます。災害発生時は、食料や水などの支援物資が届くまである程度時間がかかります。そのことを想定して、政府は3日分の食料や水を各自確保することを推奨しています。それらを含めた生活必需品をそろえておくのが非常袋の位置づけと考えて用意するのがコツです。
総務省消防庁では、そろえておきたい防災グッズとして、印鑑、現金、救急箱、通帳、懐中電灯、ライター、缶切り、ろうそく、ナイフ、衣類、手袋、哺乳びん、インスタントラーメン、毛布、FM文字多重放送受信機能付ラジオ、食品、ヘルメット、防災ずきん、電池、水の20品を挙げています。さらに必要とする物資が的確に届くとは限りませんから、長靴、マスク、ガムテープ、ウェットティッシュ、懐中電灯、ラップ、簡易トイレ、電池式携帯電話充電器などもあるとよいとされています。印鑑や通帳はいざという時に非常袋とともに持ち出すのが理想ですが、念のため通帳のコピーをとっておくと安心です。
このように書いていくと、どれもこれも「あれば便利」ですが、キリがないのも事実です。
たとえば赤ちゃんのいる家庭ではミルクやオムツなどベビー用品、薬を常用している人は、薬を持ち出したり薬の名前を控えておくなど、各自で優先順位を決めて用意することを心がけないと、「荷物が多すぎて非常時に持ち出せない袋」になってしまうので要注意です。
防災は、ふだんから意識しておくことも大切です。家族で防災会議をして決めておくとよいのが、まず避難場所。災害発生時にバラバラでも避難場所などで落ち合えるよう段取りをしておきます。つぎに災害時の伝言ダイヤルについて。NTTに加え、携帯電話各社もサービスを始めています。これらのサービスは災害が発生した時に利用可能になり、通常は使用できませんが、NTTとドコモでは毎月1日に体験利用ができますから、家族で予習をしておくとよいかもしれません。いくらコンビニがあっても、災害がおきてしまってから揃えるのは至難のワザだということを念頭におき、それぞれが備えておくことが肝心です。
※参考:総務省消防庁、内閣府、NTT、Allabout