■メンテナンスで守ろう、歯の健康。 6月4日の虫歯予防デーにちなんで、歯の情報をお届けしましょう。
2000年、厚生労働省が発表した「健康日本21」は、21世紀における国民健康づくり運動として食生活や喫煙など9分野を設定し、健康寿命を延ばすことを目的としています。この分野の1つに「歯の健康」もあり、1989年に始まった8020運動とともに歯を失わないようにするための取り組みが続けられているのです。
日本人が歯を失うのは58〜76歳までが一番多く、80歳になると自分の歯の数は平均8本ちょっと。これを20本まで引き上げようというのが8020運動の目的です。そのためのケアで一番大切なのが、歯周病対策です。成人の80%が歯周病にかかっているというデータもあります。歯のブラッシングと並行し、歯間ブラシやデンタルフロスを使い、歯垢を残さないようにすることがポイント。半年に1度は歯医者さんで歯垢を除去してもらうなど、予防が肝心です。
一方、お子さんのケアの中心は虫歯予防でしょう。歯磨きの習慣づけはもちろんのこと、フッ素入り歯磨粉を使ったり、キシリトール配合のガムを与えたりするなど、お父さんやお母さんが高い関心を持つことが予防の第一歩かもしれません。
余談ですが、子どもの抜けた乳歯はお国によってさまざまな「しきたり」が あるとか。わが国では屋根に向かって投げるのが一般的ですが、アメリカは枕の下において寝ると歯の妖精がやってきてコインと交換してくれるそう。スゴイ妖精ですねー。ちなみにチリやコスタリカでは乳歯をイヤリングにして身につけるそうです。いずれも歯の健康を願った風習といったところでしょうか。
今は「虫歯を予防する」「歯周病を防ぐ」「歯を白くする」「歯ぐきを健康にする」「義歯を気持ちよく使う」など、予防と健康と美容といったあらゆる方向のデンタル関連の商品が発売されています。上手に活用して、長く自分の歯を守りましょう。
※参考:サンスター株式会社 http://www.sunstar.com/0.0_home/0.0_home.html 8020財団 http://www.8020zaidan.or.jp |