■エコロジーはエコノミー!? 2つの電車の「燃費度」CO2の削減が日本の共通課題となっていますが、これを受けて交通機関においては、クルマより環境負荷の低い電車などを積極的に利用する(モーダルシフト)が進んでいます。一般に環境負荷の少ない移動手段は燃費が安くすみますが、電車の場合どれくらいなのでしょうか?
いささか古いですが東京の地下鉄「東京メトロ(旧営団地下鉄)」の資料によれば、平成10年度に銀座線が1年間に使った電気代は6億2600万円。走行距離はのべ2100万km。1km走行するのに約30円弱ということになります。
ちなみにクルマだと、燃費のいいハイブリッド車でも1リットル30km走るとすると1リットル125円のガソリンで、だいたい1km4円ちょっと。ただ電車は1度に数百人は運べますから「燃費効率」ではクルマの比較になりません。
この燃費効率にはクルマメーカーも改めて注目しており、先日富士重工は家庭で充電できる軽の電気自動車の試作開発を発表しています。200Vの電源があれば15分でその80%を充電できるリチウムイオン電池を使い、1kwで約10km、連続で80km走る能力を持たせるようです。気になる電気料金は1kwhで約10円とのことですからほぼ1円で1km。ガソリン125円分で125km走る計算になります。
まだまだハードルはあるようですが、鉄道を走る電車とクルマの電車、いわゆる電気自動車の利用が進めば、日本のエネルギー事情も大きく変わりそうですね。
(参考:「1億3000万人の素朴な疑問650」、富士重工サイト、東京電力サイトほか)
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