■エコ、スローライフの次に来るもの、LOHAS(ロハス)日本でもスローライフという考え方が定着しつつありますが、昨年あたりから静かな広がりをみせているのがLOHAS(ロハス)という考え方です。LOHASとはLifestyle Of Health And Sustainabilityという言葉の頭をとったもので、健康を重視するだけでなく、環境負荷の少ない持続可能な社会を意識した暮らしを指します。米国の「Natural Market研究所」の調べ(2003年)では、すでに成人の32.3%、約6800万人もが、LOHASを意識した消費行動をとっているとし、その市場規模は約30兆円に達しているといいます。また環境問題に早くから取り組んでいるEUにおいては、およそ成人の35%が「LOHAS」な消費者だと言われています。ではどんな人が「LOHAS」な消費者なのでしょうか? 日本のNPO法人LOHAS CLUBによれば、大きく5つの分野から成り立っていると言います。1つは持続可能な経済への貢献、つまりなるべく地球環境に負荷をかけないよう自然エネルギーやリサイクル利用すること。2つめが代替医療。代替医療とは鍼や整体、ハーブなど、薬や手術などによらない自然治癒力を利用する医療法です。3つめが健康的なライフスタイル。有機野菜や化学添加物少ない食べ物を選び、なるべく薬に頼らない生活を意識します。4つ目が環境に配慮したライフスタイル。環境負荷の低い家庭用品、インテリアなどを利用するほか、エコツーリズムなどにも参加します。そしてもう一つ特徴的なのは従来の考え方にとらわれない革新性を持ち、自己啓発のための投資を惜しまないということ。このような特徴からLOHAS消費者は「文化創造者」などとも言われています。
日本でもすでにLOHASを打ち出したレストランやカフェ、ブティック、雑誌、CDなど さまざまな商品が出てきています。神奈川でデザイナーズマンションを手がける(株)アマヤホームは、LOHASをコンセプトにした賃貸マンション「ピュアビリーフ」を手がけ、一方三菱地所と東急電鉄、三菱倉庫3社は音楽家の坂本龍一がプロデュースするLOHASマンション「FORESIS」を発表するなど、マンションや住宅までLOHAS化が進んでいます。最もLifestyleですから、ほとんどの商品が関わってくるのも当然。当面はLOHAS的とそうでないものの線引きが、多分野で行われそうです。ところでみなさんはLOHASですか?
参考:月刊「頭で儲ける時代」、LOHAS CLUBサイト、環境gooサイト、アマヤホームサ イト、日本経済新聞 |